ちんすこうでお茶を飲みながら、ハリー・ベラフォンテ(注)のライヴLPを聴いている。
このアルバムは1959年発売。第1集、第2集が発売され、それぞれ1700円である。邦楽CDの値段の高さがよく話題になるが、昔のレコードは比較にならないくらい高価だったことがわかる。当時、公務員の初任給が10000円なのだ。少しでも買いやすいように、あえて2枚組にしなかったのでしょうね。
ちなみに、1989(平成元)年まで、レコードには物品税がかかっていました。
子供のころ、収録されている「Hava Nageela」 というイスラエル民謡の旋律と歌詞が不思議で仕方がなかった。
(ゴールディ・ホーン主演の映画、『プライベート・ベンジャミン』 の結婚式シーンで、参列者がこの曲を歌い踊るシーンがある。この作品にはユダヤ人コミュニティの描写が結構あって興味深い)

注… ハリー・ベラフォンテ (以前、他の場所で書いたものの再掲します)
1950年代から60年代にかけて一世を風靡した黒人歌手。
1927年ニューヨーク生まれ、母はジャマイカ人。
「デーオ」 ではじまるバナナ・ボートという曲が有名ですが、その他にもカリプソやフォークソング、ジャズナンバーの名演があり、映画でも活躍しました。アフリカの飢餓救済アルバム「We Are The World」 の提唱者となり(もう20年前なんですね)、アメリカ公民権運動のドキュメンタリーで司会をつとめたりしています。もう80才ちかいですが、ブッシュ政権の批判をしたりして元気なようです。
ここ数日、アナログレコードをひっぱりだして楽しんでいるのですが、母から貰ったこのレコードを熱心に聴いています。1959年、カーネギー・ホールで行われた慈善コンサートのライブ盤です。これ、素晴らしいアルバムなんですよ。「DANNY BOY」「COTTON FIELDS」などは絶品!
曲の良さもさることながら、お客さんとの掛け合いを含めてレコード化したのが当時としては新鮮だったといいます。CD化されているので、ぜひ一度きいてみて下さい。
(輸入盤が安くておすすめ)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005EI2G/ref=pd_bxgy_text_2/250-2624441-7368252
最後に自慢。
うちにあるこのアルバムは、ベラフォンテのサイン入りなのだ。
1960年に初来日したとき、銀座のレコード店に勤めていた母が、リハーサルを見学して貰ったそうな。

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