『そして父になる』 を観に行った
きのう見た映画があまりにも論評不能で、何かモヤモヤするもんだから、今日も映画館に行ってしまった。
先行公開だそうです。気になっていた作品なので、できるだけ事前情報は入れないようにしてたんだけど、ネットで試写会を観た人の感想をちらりと見てしまったんですね。その方は、
「ものたりない」「もっと泣けるかと思った」
というご意見でした。手取り足取り説明してくれる橋田壽賀子のドラマみたいな作品を映画館で見たくないので、悪いけどこりゃ面白いのかも、と逆に期待が高まりました。
500席ぐらいあるスクリーンで、1割ほどの入り。平日午前の回はこんなもんですかね。年配の客ばかりでした。カンヌの映像を上映直前に流すのはどうかなあ。
で、感想ですが。(ネタばれしてません)
1 福山雅治がいい
…本当によかった。適役です。周りが上手いのは分っているので、どんなもんかと思っていましたが、うまく演じてました。感心。
2 抑えた尾野真千子がいい
…福山君を主役に立てているせいか、かなり抑制した役どころ。この人に吼えさせるとオノマチ・オンステージになってしまうので、これでいいんでしょう。じゃあ彼女じゃなくてもいいのでは、という意見も出そうですが。
3 雰囲気女優、真木よう子がいい
…こう言っちゃ何だが、カンヌでひとり堂々と金髪で登場しちゃう鈍感さというか、粗雑さがこの人の持ち味なんだな。前にもこの人について書きましたが(あ、龍馬伝だったか)、得がたい雰囲気をもつ女優です。こういう役者がいなければいけません。
リリー・フランキーとの夫婦役は実にいい味を出していました。どちらも難しい役どころですが、グロテスクに戯画化しすぎていなかったのがいい。
4 ちゃんと芝居してる樹木希林がいい
…つまんない作品だと手を抜く人なので。
掛け値なしの良作でした。ただ、見る人の年齢や環境、育ち方によって、ずいぶんと感想が異なるのではなのではないだろうか。6歳児の親としては、考えさせられるシーンが多かったですね。
鼻をぐずつかせながらロビーに出ると、でかいモニターでヒュー・ジャックマンが『ニポンノミナサン、コンニチワ』 と挨拶している。うーん、好漢。
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