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2010/09/28

尖閣諸島問題について考える

 
チキンレースを先に下りるのは、臆病と謗られても、利口なことではあるのだ。
 

与野党ともに、政府のやりかたに批判の声をあげているという事実を、中国人民が少しでも理解できるといいんですがね。批判できるという政治体制を。

反日の声を都合よくコントロールしようとしている中国政府を、今の段階では生暖かく見守っているのが得策だと思います。以前も書きましたが、将来的に一番困るのは、国民の求心力を得られない新政権が(中国共産党崩壊後の話です)、苦しまぎれに反日カードを切ることなんですな。押さえが全くきかない状態になるのは明白なのである。こう言ったら何だが、北朝鮮に対する中国の態度をみれば明らかであるように、強圧的な政権というのは、ある意味で周辺諸国に安定をもたらすものなのである。

最悪のタイミングで船長の釈放を決めたのは事実なんだけど、まるっきり違うルールで動いている国を、日本の常識で是非を糾弾してもしかたがないと思います。軍部に突き上げられている温家宝のメンツを潰すのはどうかなあ。
 


 
 

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2010/09/19

駅員さんありがとう


まだ暑さが残る9月のある日のこと。

 
べんべんべんべんと、芝刈り機のような音をたてるべスパに乗って、2サイクルエンジンの白煙をあげながら近所の小さな駅へ行きました。みどりの窓口前の小さなテーブルで、申込書に記入します。

「あのう、すいませんけど」

「はいはい」

「10時になったらですね、この席を調べてもらえませんか?」

申込用紙を見る駅員さんの眉間に、皺が浮かびます。

「うーん、ははは。難しいなあ。やってみますね」

「お願いします」

 
べんべらべんべんと近所のコーヒーショップへ。駐車場で遊んでいた子供たちに、ぐぁ、ぐぁ、と警笛を鳴らして笑わせてから店内へ入り、ひと休み。 

9時55分。再び駅へと向かいました。目の前で待っているのも嫌だから、駅前の売店の横からこっそり窓口をのぞきこみました。まるで父子の特訓を見守る星飛雄馬のお姉さんのようであります。

 
で、券を頼んだ駅員さんが、端末の前に座っていたんですけどね。

なんと、ほかの駅員さんが全員まわりに集まっているじゃあないですか。時刻表や、約款みたいな冊子をめくりながら、難しい顔でモニタをのぞき込んでる人もいます。ありゃりゃ、何だか大げさなことになっちゃってる。

10時になりました。時計をにらんでいた端末前の駅員さんの右手が、ポンとキーを叩きます。モニタに顔を近づける駅員の皆さん。

全員が、おう、というような表情を見せました。

 
他のお客さんがいなくて助かった。「取れました。取れましたよ」 と言う駅員さんに礼をいい、短パンのポケットにチケットを入れて、念入りにフラップのぼたんを締めて、上から2度3度、ぽんぽんと叩いて確認してから、べんべんべんと家をめざしました。
  
 

 
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取材がてら、親子3人で乗ってきます。この列車ももう長くないからね。


 
 

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2010/09/08

寺田屋騒動

 
またまたNHKの『龍馬伝』 の話なんですがね。
 

全国の紳士諸兄同様、わたくしもまた、「階段を駆け上がり、障子をバーンと開けて龍馬を驚かす全裸の真木よう子」  ですとか、「いろんなとこをまろび出しながら、捕方を蹴散らして伏見街道を爆走する真木よう子」  などを妄想しておりましたので、今回の演出はちょっと残念であります。
こう書くと、真木よう子の裸に妙にこだわりがあるように聞こえるかもしれませんが、まあ実際その通りなので、弁解のしようがございません。すみません。
 
でも、裸のお龍はもう様式美のようなものなので、ちょっと期待しちゃったよ。

ついでに言うと、今回はセリフで視聴者を感動させようとするのが興ざめでした。筧利夫の三吉慎蔵も、槍さばき(竹竿だけど)の所作がよくて感心したのだけれど、龍馬との会話が長くてクサくて。

 
このドラマもあと3ヶ月ほどで終わります。ワイル・ウエフ号の池内蔵太のエピソードとか、いろは丸事件とかは、ちゃんとやるんですかね。

「いろいろなことが、あったがじゃあ!」

という弥太郎のセリフですべてを終わらせてしまいそうな気がして、なんだか心配であります。

 
 

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2010/09/01

A romantic fool


大容量のハードディスク・レコーダーでCATVを録画するようになってから、再見の作品のほとんどは、早送り鑑賞ばかりになってしまった。子供が小さくてゆっくりと楽しむ時間がないせいもあるんだけど、実際、集中力も落ちました。

自動録画されていた作品で、久しぶりにじっくり観てしまったのがこれ。


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『鷲は舞いおりた』(1976)
 
 
チャーチル暗殺を目的に、イギリスに潜入するドイツ空挺部隊の話。原作は1970年代を代表する冒険小説の傑作です。

ジャック・ヒギンズの原作が本当に好きなんですよ。この映画、小説を読んでいると、実はかなり物足りない出来ではあるんですが、俳優につられていつも最後まで観てしまうのです。

ドナルド・サザーランドが演じるIRAの活動家・リーアム・デヴリンがまず良くて(原作では小男の設定なんですが)、 ロバート・デュバルの誇り高いドイツ軍人がまた素晴らしい。 しかしロバート・デュバルって人は、年をとるにしたがってどんどん格好よくなっておりますな。

ヒムラーに「非常に頭が良くて、勇気があって、冷静で、卓越した軍人 - そして、ロマンテックな愚か者だ」 と評される、主人公のクルト・シュタイナ中佐は、冒険小説史上に残る名キャラクターです。残念ながら、このシュタイナ役のマイケル・ケインが、ミスキャストといえばミスキャストなんだよね。ドナルド・プレザンスがヒムラーを「上品に」 怪演してるのも楽しい。


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冒険小説はほとんど捨てたが、この作品はまだとってあった。
早川版は故・菊地光の名訳。

 
シュタイナの副官のノイマン中尉は「リタ」でも「リッター」でもなく、「リッタァ」 なんだな。リッタァ・ノイマン。思い出深い菊池節。

菊地さんの翻訳は、ディック・フランシスやロバート・パーカーの諸作品で親しんだ人も多いと思います。
 
 
ヒギンズやバグリィなど、膨大な数の海外作品が翻訳されていた80年代から90年代初頭は、本当に楽しかったですね。
 
 

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