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2010/09/01

A romantic fool


大容量のハードディスク・レコーダーでCATVを録画するようになってから、再見の作品のほとんどは、早送り鑑賞ばかりになってしまった。子供が小さくてゆっくりと楽しむ時間がないせいもあるんだけど、実際、集中力も落ちました。

自動録画されていた作品で、久しぶりにじっくり観てしまったのがこれ。


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『鷲は舞いおりた』(1976)
 
 
チャーチル暗殺を目的に、イギリスに潜入するドイツ空挺部隊の話。原作は1970年代を代表する冒険小説の傑作です。

ジャック・ヒギンズの原作が本当に好きなんですよ。この映画、小説を読んでいると、実はかなり物足りない出来ではあるんですが、俳優につられていつも最後まで観てしまうのです。

ドナルド・サザーランドが演じるIRAの活動家・リーアム・デヴリンがまず良くて(原作では小男の設定なんですが)、 ロバート・デュバルの誇り高いドイツ軍人がまた素晴らしい。 しかしロバート・デュバルって人は、年をとるにしたがってどんどん格好よくなっておりますな。

ヒムラーに「非常に頭が良くて、勇気があって、冷静で、卓越した軍人 - そして、ロマンテックな愚か者だ」 と評される、主人公のクルト・シュタイナ中佐は、冒険小説史上に残る名キャラクターです。残念ながら、このシュタイナ役のマイケル・ケインが、ミスキャストといえばミスキャストなんだよね。ドナルド・プレザンスがヒムラーを「上品に」 怪演してるのも楽しい。


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冒険小説はほとんど捨てたが、この作品はまだとってあった。
早川版は故・菊地光の名訳。

 
シュタイナの副官のノイマン中尉は「リタ」でも「リッター」でもなく、「リッタァ」 なんだな。リッタァ・ノイマン。思い出深い菊池節。

菊地さんの翻訳は、ディック・フランシスやロバート・パーカーの諸作品で親しんだ人も多いと思います。
 
 
ヒギンズやバグリィなど、膨大な数の海外作品が翻訳されていた80年代から90年代初頭は、本当に楽しかったですね。
 
 

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