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2010/02/17

追悼・浅倉久志さん

 
 
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20100216-OYT1T00788.htm
浅倉久志氏死去 翻訳家   (読売新聞)


フィリップ.K.ディックとカート・ヴォネガットを追いかけていた人は、足を向けて眠れないお方。79歳だったのか。このあいだ小隅黎(柴野拓美)さんも亡くなっちゃったし、SF黎明期を知る大御所が去っていきますね。

初めて早川書房のSFを手にしたのが小学校6年のころで、この人が翻訳したマイケル・クライトンの『アンドロメダ病原体』 だった。映画にもなったが、終盤にクライトンの大好きな (というか、この人の作品はそればっかりなような気が) システムの暴走という題材も登場、ハードSFながら小学生にも分かりやすい内容だった。
 
わたくしはハヤカワSFの「青背」に親しんだ世代です。20代前半の頃に、当時1000冊を越えたばかりのハヤカワSF文庫を、すべて購入・読破することを決意し、絶版本は毎年春になると大量に購入することにしていました。
 
なんで春かと申しますと、そのころ八王子にある中央大学の入試会場で案内のバイトをしていたんですが、大学前の野猿街道にプレハブの古書店があったんですね。ここがハヤカワの文庫本が異常に揃ってまして、バイトの休憩時間に訪れるのが楽しみだったのです。家族経営っぽい小さな店でしたが、これがのちのブックスいとうになりました。ブックオフと並び、関東では有名な新古書店のチェーンであります。
(HPで会社概要を見ると、本社の位置が中大の南の野猿街道ぞいで、まさに私が行っていた店の場所でした。私見ですが、このチェーンはブックオフよりも本に愛情があるような気がする)

結局、全巻制覇のもくろみは700冊ほどで挫折しますが(それでもものすごい場所をとった。サンリオの文庫も結構あったので)、引越し・結婚と生活が変化するなか、処分せずに最後まで残ったのがディックとヴォネガットだった。

ディックの『ユービック』 を初めて読んだときの衝撃は忘れられない。『高い城の男』 も『アンドロイドは…』 ももちろん好きだが、マイベストは『ユービック』 なのである(あの作品、珍しく話が破綻していない)。 ディック作品については、のちにサンリオの作品を復刻した東京創元社の文庫も揃えたけれど、浅倉節に馴れていたものだから、いまひとつ乗りきれませんでした。

 
ありがとう、浅倉久志さん。ご冥福をお祈りします。
 
 
 

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