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2009/02/17

高い壁と卵の関係

 
「芦屋雁之助じゃないライ麦畑が読みたい」 と妻がこぼすので、勤務校の図書館で『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社)を借りてくる。以前話題になった、村上春樹の翻訳本である。旧訳の主人公のセリフ回し、言われてみれば確かに裸の大将みたいでした。私はあんまり気にならなかったけど。
 
20数年ぶりに再読したが、どうにもピンとこない。やっぱりこれは10代の文学なんだなあ。
私のなかでは、D・キイスの『アルジャーノンに花束を』 なども同じ範疇に入ります。SF好きなら、ハインラインの『夏への扉』 とかね。ちなみに『アルジャーノン』 は、大学生協の本屋に並んでいるというイメージが強いです。
(あの小説は何というか、本好きにとっての通過儀礼みたいなものでした。毎年一定の部数が出るものだから、白水社はずいぶん長い間文庫にしなかった)

新訳の主人公は、すっかり村上春樹の小説の「僕」 になっていたのが面白かった。そのうち「直子」 とか出てきそうな感じなんだよね。あれは売れたのかな。

 
エルサレム賞、いいスピーチでした。あの人の他者や社会事象への変わらぬ立ち位置には感心する。


 
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さてさて、宣伝でございます。

東京都交通局のフリーペーパーで、新連載をはじめました。「東京建物探訪」 を連載中の雑誌『荷風!』(日本文芸社) の姉妹誌にあたる、『東京時間旅行 ミニ荷風!』 です。2016年オリンピックの招致中ということで、『過去と未来の東京五輪』 と題して、東京オリンピックの諸施設を探訪しています。第1回は国立霞ヶ丘競技場を取り上げました。

発行部数は10万部。編集長以下、本誌のスタッフとライターがこぞって参加しておりまして、フリーペーパーとは思えぬこだわりで、異常に内容の濃い小冊子に仕上がっております。歴史ファン、東京街歩き愛好家は必見です。
 
都営地下鉄の駅構内、都バス・都電の車内においてありますので、ぜひご覧いただければと思います。年配の方に人気があるので、なくなるのが早いんですよ。お早めに!
 

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