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2008/08/22

東京駅のホームで

 
中央区の図書館で、一日中資料と格闘する。新聞の縮刷版や古雑誌の細かい文字を読むのに、ついに虫眼鏡が必要になってしまった。

夕刻、東京駅で久しぶりに九州行きの夜行列車に遭遇。隣のホームから出発するところを眺めていたが、乗客は半数以上が家族連れで、車内では子供たちが眼を輝かせて外を見ている。本当に楽しそうだ。
(明らかにお父さんのほうが興奮している家族もいましたが)

よくよく考えてみると、40数年の人生のうち、旅行に、仕事にと、私は百数十日を夜汽車の中で過ごしている計算になる。そのうち半分ほどがこの寝台列車なのでした。

 
思い出に残っている列車をいくつか。

 
中学生のときに、初めて一人で乗った大阪行きの急行列車

先日廃止になったときは、ニュースで大きく報道されていて驚いた。私が最初に乗ったときは、3段ベッドの古い車両でした。
列車の最後部が展望室になっていて、夜明けまでそこで外を眺めていた覚えがある。はじめての一人旅でずいぶんと興奮していたんだね。この車両は大宮の鉄道博物館に展示しているらしいので、そのうち見に行きたい。
(あの博物館は、こういった世代が子供を連れて行くので人気があるのです。よく考えているよ)
便利な列車だったのでずいぶん乗ったが、昨年のはじめに取材で大津まで利用したのが最後になった。大津あたりに停まるというのが、昔ながらの急行列車らしく味わいがあったのだな。

韓国旅行を繰り返していた大学時代に、仲間と利用していた博多行きの特急

下関で降りて、関釜フェリーに乗り換えるのである。しゃれた食堂車がついていて、出発してしばらくすると、ウェイトレスの声で営業開始の放送が入る。ビールを注文して、横浜あたりで乾杯するのが恒例だったが、横浜駅のホームは会社から帰宅するサラリーマンが列をつくってこっちを見ているので、少々気恥ずかしかった。この列車も今はもうない。
ベッドが個室になっている車両がつながっており、居心地がいいのでいつもそれに乗車していた。いちど10数人で渡韓したときは、全員分の個室の切符を何とかして入手したいと思い、発売日にあちこちの駅や旅行代理店で手分けして購入した。個室は人気があったので、最初に売れてしまうのである。シーズンオフだったためか、なんと一両分の部屋が全部とれてしまい、あわててキャンセルしましたが。

妻と乗った札幌行きの特急列車

ある年の冬、津軽半島の大雪に遭遇して列車がストップし、札幌到着が6時間ちかく遅れたことがあった。北海道の海を眺めながら食堂車で朝食をとる予定だったのに、いつまでたっても青森駅から列車が出発しないので(夜が明けているのにまだ本州にいた)、駅のホームを見ながら朝定食を食べた。
わたしたちはとくに予定なしの旅行だったうえ、広めの2人部屋をとっていたので、車窓の大雪を眺めながらゴロゴロと、ベッドやソファで酒を飲んだり、おやつを食べたり昼寝をしたり、それはそれは贅沢な時間を過ごしました。乗客の半数以上は、あきれて途中で降りてしまったようで、札幌に近づく頃には列車はガラガラになっていたが。
最近のJRは、台風や大雪などがあると長距離列車はすぐに運休するので、もうああいう経験はできないだろう。


鉄道ファンの人なら、どの列車の名前もすぐにわかるでしょうね。

発車の2時間近く前からホームに停まっていて、出発前に勝手に寝床に入っていい寝台列車とか、長い貨物列車のうしろに、2両だけお客さんの乗れる車両がつながってる列車とか、昔はいろいろな夜汽車があって面白かったです。
あと2年か3年したら、うちのチビも乗せてやりたいと思っているのだが、その頃はおそらく東京発の列車はなくなっているだろうな。時代の流れとはいえ、淋しいものである。
 
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