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2008/01/26

バブルでGO!

 
ファムケ・ヤンセン。
ファムケ・ヤンセン。

きのうTVで放映していた『X-MAN2』(2003) に登場していた女優さんである。
北欧系の人だろうか。彼女の名前はなぜかずっと忘れることができなくて、私の脳内の残り少ないメモリの不良セクタとなっている。こんなこと覚えててなんの役に立つのだろう、という経験は誰でもあると思いますが、頭の中のほかのファイルとまったくリンクしないところがまた空しい。ファムケ・ヤンセン。
 
人種差別という題材を娯楽アクション映画にとりこんだこの作品、第1作目は結構面白かったのだけれど(以前にも述べたが、オープニングには感心する)、2作目はストーリーも登場人物もほとんど忘れていた。記憶では主人公が戦う敵の女性はルーシー・リューだったのだが、全然違ってました。

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さて、録画しておいた『バブルでGO! タイムマシンはドラム式』(2006) を遅ればせながら鑑賞。意外に面白いではないですか。
妙な色がついてしまった広末涼子をうまく使っていて感心した。阿部寛の役は、当初石田純一にオファーが行っていたという話を聞いたことがあるが、ああいう大オーバーな役はやはり阿部のほうが適役だったと思われます。
この手のストーリーで、タイムパラドックスの矛盾点を突っついても仕方がない。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 の第1作目と同様、ラストはフレドリック・ブラウン風味(注) にまとめていました。ああいうエンディングは、実は日本映画では少ないんだよね。

 
注… タイムトラベル・パラレワールド物は、ハインラインの『夏への扉』 や、ブラウンの『発狂した宇宙』、P.K.ディックの『宇宙の眼(虚空の眼)』 といった大傑作が1950年代に登場してしまっているので、あとの作家は非常に苦労しているのです。この3作品と、早逝した広瀬正の『マイナス・ゼロ』 は、現在でも再読に耐える古典的名作である。SFファンならずとも、御一読を。論理的な遊びが好きな方には、やはりハインラインの『時の門』 もお勧めです。
 

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2008/01/24

ヒラリーとオバマ

 
予備選を見ていて毎回思うんだけど、当初は格調高く演説していた候補者たちが、どんどんゲスになっていくところが面白い。ましてや今回は、女性対黒人というあまりに分かりやすい構図だしね。

丸田祥三『鉄道廃墟』(ちくま文庫) を再読、というより、ぼーっと眺める。廃墟ブームで出版されたさまざまな本とはまったく異なる視点が魅力。諦念とでもいうのかな。
 
 

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2008/01/23

スカートを引きずったような

 
昨日、フランスの高級車・ドラージュを取り上げました。実に官能的なデザインなので、もう少しご紹介したいと思います。D8-120というタイプで、1938年の車。
(写真はクリックすると拡大します)

 
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全長5256㎜。4人乗りだが、後席は狭い。プードルでも乗せるのだろう。

 
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前輪にこんなスパッツつけたら、カーブ曲がれないぞ。
 
 
世界的に流線型が流行っていた時期ではありますが、ドラージュとかドライエとかタルボとか、1930年代後半のフランス車は妙に退廃的なんですよね。1950年代のオーバーデコレーションのアメ車が、なんだか健康的に思えるくらい。
 
 
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ドライエ(1937)
 
 
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パナール(1937)。ハンドルが真ん中にあるのにご注意。両脇に人が座れるのである。どうすればこういう発想が出るのだろう。
 
 
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タルボ・ラーゴ(1938)。フレンチ・サルーン最後の華。
 


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この2年後の1940年、パリはドイツの機甲師団に蹂躙されることになります。
 
 
 

 

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路上にて

 
仕事帰りに近所の裏道で信号待ちをしていたら、すぐ後ろに停まっている車のドライバーがこちらを見てニコニコとしている。私と同年代だろうか、30代後半から40代のメガネをかけた男性である。
あれ、知り合いかな、とミラーを眺めていたら、こっちに向かって手をふりだした。どうしても思い出せず、信号が変わったので車を出したら、ああ、同じ車に乗っている方でした。
 
私も手をふりかえした。メタリックグレイのシトロエンBX。いい色だ。

同じ車に乗っている人に挨拶するのは久しぶりでした。2CVに乗っているときは、すれ違うたびにいつも手をふりあっていたのだけれどね。古いへんな車に乗っていると、同志的連帯感というか、同病相哀れむというか、妙な親愛感を感じるものです、しかし、BXも2CVも減ったねえ。

というわけで(どういうわけだ)、新年初めての車の不調がやってきました。エンジンルームの下から、油圧サスペンションのオイルがポタポタと道路にたれっぱなしである。ほっとくとリザーブタンクのオイルが抜け、車高がどんどん下がってシャコタンになり、パワーステアリングもブレーキも死んでご臨終となります。
 
道端でボンネットを開け、タンクに予備のオイルを輸血する。ハイドロシトロエン乗りは、スペアのオイルボトルは必携でして、トランクルームに必ず2・3本ころがっています。
なあに、輸血のスピードが下血のスピードにおいついてればいいの。
 
あしたは工場まで100キロのドライブである。
 
 
 
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名古屋のトヨタ博物館に保存されているドラージュ。
1930年代のでかいフランス車は絢爛と退廃の味わい。
 
 

 
 

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2008/01/20

ねないこだれだ



テレビを見ていたら、稲垣吾郎と小雪主演のコメディドラマをやっていた。けっこう芸達者な人々が出演しているのだが、いまひとつストーリーがはじけないのが残念。脚本が弱いのね。
小雪という人はどうにもポジションのはっきりしない女優さんで、以前からコメディエンヌとして使ったらいいと思っていたのだけれど、、初回の今日はまだまだ覚悟が決まっていない様子が見てとれました。この人、なんだか誇り高そうなんだもの。冒頭に夫婦喧嘩で鼻血を出すベタなシーンがありまして、まあ馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しいんだけど、ああいうところではおかしな顔をするのがお約束でしょう。

 
週刊文春で、宮藤官九郎が子育て日記を連載している。去年の暮だったか、せなけいこの絵本『ねないこだれた』(福音館書店) に衝撃をうけた話を書いていた。寝ない子供のところにおばけがやってきて、最後には連れて行かれてしまうシュールなストーリーである。
私はこの作家の作品は、実際に幼児のときではなく、小学生の頃に図書館で読んだのだけれど、どれもこれも子供を単純に楽しませるようなお話とは異なっていて驚かされたものである。代表作のひとつ『いやだいやだ』 にしても、突き放すようなラストは小さい子どもにとってはショッキングなものだと思われる。わがままを言うと、おかあさんもケーキもぬいぐるみのくまちゃんも、怖い顔をしてどこかへ行ってしまうのだ。

『ねないこだれだ』 ですが、そのあまりの内容ゆえ、アマゾンのレビューで子どもの頃のトラウマを語る人がいたりして面白いです。未読の方はぜひお読みになってください。
 
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2008/01/19

お寒うございます

 
あまりに寒いので、夕飯はおでんです。

鍋いっぱいのあつあつおでんが完成したところで、ねりからしがないことを発見し愕然とする。風呂入っちゃったし、もうおもてに買いに行くのは嫌だ。
そうだ、納豆にからしがついているではないですか。さっそく冷蔵庫からひっぱりだして活用したが、あれ小さいんだよね。すぐになくなってしまう。しかたがないので、チューブの粒マスタードをつけてみた。

驚いたことに、おでんが全く別の食べ物になりました。和風ポトフになったのです。これは意外。皆様ぜひお試しあれ。


楳図かずおの傑作『おろち』 を再読する。小学館の新装版で、表紙が滅茶苦茶にカッコいいのでつい買ってしまった。どうやら今年映画化するそうですね。

Orochi


赤白まだらの家を建てようが、楳図先生はやはり天才であります。
 
 

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2008/01/16

新春のお喜びを

 
遅ればせながら。

原稿を書いたり写真を撮ったり、中学校でサラエボ事件を教えたりと、あいかわらずの毎日です。昨春と違うのは、今年の正月は家族がひとり増えたことであります。

わが家のチビタロウ氏ですが、何というかな、挙動が着実に赤ん坊から子供に変化しつつあるようで。
 
 
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でへへ。
 
 
この年頃の子どもというのは、時をあやつる魔法をもっているんですね。毎日一緒に遊んでいるのですが、ほんの数分相手していたつもりなのに、いつのまにか5時間くらい時間がたっていたりするのです。写真家の義弟は、娘が生まれたあと10年は仕事にならなかったという話ですが(この人も極端だなあ)、私も家で仕事をする時間が長いので、わかるような気がしますね。あれ、姪はいま10歳なんだが、まあいいや。


 
さて、昨日のニュースから。

弾道ミサイル迎撃、自衛隊が新宿御苑でPAC3展開調査
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080115i503.htm?from=main5(1.15 YOMIURI ONLINE)

新宿御苑、カルチャースクールの街歩きで行ってきたばかりです。あそこにはいい西洋館が保存されています。大沢在昌の新宿鮫シリーズ『毒猿』で、クライマックスの攻防の舞台になる「台湾閣」(旧御凉亭)も、中国風のなかなか素敵な建築。
いい都市公園だけれど、あそこからミサイルが撃てるのだろうか。まわりにビルがいっぱいあるぞ。

都心でパトリオットを発射する最適な場所といったら、これはもう東御苑しかないと思うのだが。まわりも開けてるし、天守閣の石垣もあるし。やっぱり駄目ですかね。

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