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2007/10/19

クラシックホテルで遊ぶ

 
 
1945年8月30日、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥は、バターン号と名づけられた陸軍のC54輸送機で厚木に降り立った。
厚木飛行場は日本海軍の基地で、首都防衛部隊である第302航空隊の拠点であった。終戦の詔書が出されたにもかかわらす、マッカーサーが到着する10日前まで、厚木基地では恭順派、徹底抗戦派の深刻な対立が続いていた。
マッカーサーは厚木から直接東京へ向かわず横浜市内に移動、山下公園前のホテルニューグランド315号室に3日間滞在した。1927年に完成したこのホテルは、横浜税関とともに占領軍の最初の接収施設となったのである。

 
ひと月ほど前、友人の結婚式でニューグランドに行ってきました。ここは高層の新館を建設した後も、旧本館を壊さずにそのまま活用しており、実によい雰囲気を残しています。日本を代表するクラシックホテルの一つです。

今まで何度も訪問したことがあるが、内部の写真は撮っていなかった。ホテルはパブリックスペースではありますが、落ち着いた雰囲気のロビーでバシャバシャと写真を撮りまくるのはあまり格好よくないもんね。今回は新郎新婦、出席者の写真をとりつつ、ずいぶんとあちこちの写真を撮らせていただきました。
(写真はクリックすると拡大します)
 
 
Dsc_0380
 
建物の設計者・渡辺仁は、東京国立博物館本館・銀座の和光を手がけた建築家として有名。
 
 
Dsc_0232
 
Dsc_0215
 
意外とシンプルな外観も悪くないが、このホテルの真髄はロビーまわりである。
小ぶりな正面玄関は、ロビーに至る導線を際立たせる仕掛けなのだ。建物の中に入り、階段を上るとエレベーターホールとフロントがある。階段室の吹き抜けが広々とした空間をつくりあげ、高い天井とあいまって実に開放的。
セットバックした高層の新館は少々圧迫感があるが、クラシックな旧館をホテル全体のエントランスとして使用する構造が非常にスマートである。オールド・ビルディング保存のお手本のような建物なのでした。
 
 
Dsc_0278
 
フェニックス・ルームと名づけられた本館のバンケット。東洋風の内装は、箱根の富士屋ホテルなどと同じく、外国人用の宿泊施設だった経歴を今に伝える。ここは素晴らしかった。新郎新婦の後ろのカーテンを開けると、氷川丸が見えるのである。
 
 
Dsc_0224
 
 
こう言っては何だが、こういうホテルを見てしまうと、高度成長期、反対運動の中でフランク・ロイド・ライト設計による国宝級の旧館を取り壊した帝国ホテルが、旧館から剥がしてきたテラコッタを壁に貼り付けたバーや宴会場で伝統を自慢するのが可笑しくてならないんだよね。 
 
 

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