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2007/02/09

都市伝説とファンタ論争

 
朝日新聞夕刊に「ネット上でひろがる都市伝説」 という記事が載っていた。ハンバーガー店の裏のゴミ箱に猫の首がたくさん捨てられていたとか、ピアスの穴をあけようとして、耳たぶから出てきた白い糸を抜いたら失明したとか、そういう類の噂話である。記事にはURBAN LEGENDという言葉の元祖となった、J.H.ブルンヴァンの『消えるヒッチハイカー』 も紹介されていて、なかなか懐かしかった。この本、大学時代に英語の教材として使ったんだよね。
ところで、ネット上で都市伝説が話題になると、必ず登場するものに「ファンタゴールデンアップル」 がある。30年ほど前に飲んだことがある、絶対にあったという人が続出するのだ。ちなみにコカコーラボトラーズは、70年代にはゴールデンアップルという銘柄を販売したことがないとコメントしている(注)

私が小学校のころの話なのだが、よく覚えております。

当時ファンタにはグレープとオレンジしかなかった。いったいどんな着色料を使っていたのだろう、今のファンタと異なり、絵の具を溶いたようなきついブドウ色とオレンジ色だった。信じられないかもしれないが、服にこぼすと洗濯しても色がとれなかったのである。まるで墨汁のようで、母親はこのジュースを買うことを嫌がっていた。
 
これが有害であると、消費者運動グループの槍玉にあがったらしいのだな。この問題を報じるテレビのニュースを今でも覚えている。画面に映し出されていた工場が、東久留米市にあったコカコーラ工場(今もあります) に似ていたのだ。

コカコーラボトラーズは急遽、天然色素のファンタを市場に投入した。これが「ゴールデングレープ」 である。過渡的な商品であり、オリジナルのファンタが天然色素を使うようになると、いつのまにか姿を消した。
私は瓶入りしか飲んだことはなかったが、絶対にアップルではないです。みんな「どうしてグレープだけで、オレンジは出ないのだろう?」 と疑問に思ったんだから。

このゴールデングレープというジュースは、薄いキツネ色というか、まあ金色に近い半透明でした。これがしばらくして発売されたファンタアップルと混同されたのだと思われる。色がほとんど同じだったからね。

あまり論争になるので、私は当時の新聞の縮刷版を徹底的に調べてみたことがある(暇だなあ)。
 
やっぱりなかったですよ、ゴールデンアップル。


注… 21世紀になってから、ゴールデンアップルという商品が発売されたので、若い世代の人は混同しているようだ。


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