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2007/01/31

子供を生む機械



某大臣の発言が物議を醸している。

実に軽率だとは思うものの、それほどタチが悪い人ではないような気がするんだよね(注)。憤慨されている女性も多いと思いますが、報道を見る限り、子供を生むことは女性しかできないということを強調したいがあまりの余計な一言のようである。発言直後にあわてて訂正・謝罪を重ねていることからも、不用意な発言をしてしまったということにすぐ気がついていることがわかる。あの人物の深層にある女性観が無意識に現れた、というものではないと思うのだ。鬼の首をとったように騒ぐのはどうかと思う。


どうして失言大臣の肩をもつようなことを書くかというとですね、怖いからなのですよ。今回の騒ぎが人ごととは思えない。あれは聴衆を前に語る仕事をする人が犯しやすい失敗なのである。

15年間中学校や高校で授業をしてきたので、私は人前で喋ることにまったく抵抗がなくなってしまった。テーマがあれば2時間でも3時間でも話をすることができる。聞き手に内容を印象づけるために、強調や繰り返し、言い換えや比喩、ときには誇張を交え、さまざまなテクニックを駆使して喋りつづけるのだ。もう一種の芸のようなものである。政治家も同じだろう。
 
教室で生徒が興味をもったり集中して聞いてくれたりすると、当然こちらのテンションも上がってくる。語ることに酔っている状態である。しかし、こういうときについ不用意な言葉や喩えを使ってしまうことがあるんですね。それがその場で許されたとしても、ああ、あれは誤解を招きかねない一言だった、とか、調子にのった軽口だったな、とあとで後悔することもしばしばあった。
 
政治家の問題発言は、選挙区の後援者相手のスピーチや懇親会での挨拶など、その政治家の話を聴衆が熱心に聞いている場合に発せられることが多い。聞いている人々の反応が良ければ良いほど、話し手は注意しなければならないのです。
 


 
 
 

注…  以前「集団レイプする人はまだ元気があっていい」 とのたまった議員がいた。政治家の問題発言は数あれど、このときは心底怒りを感じたものだ。この発言には、レイプという行為に対する問題意識のなさ、鈍感さ、そして当人のうすら寒い女性観があらわれていて、醜いことこのうえなかった。弁解のしようもなく、今回の失言とはまったく次元が異なるのである。言葉の選び違い、喩えの良し悪しの問題ではないのだ。

 
ずいぶん昔のことだが、ある雑誌を読んでいたら、当時急成長していた結婚仲介業が紹介されていた。
 
お見合いパーティに参加する男性というのは実にさまざまらしく、なかには「女の脳容量は男より○○グラム少ないから、女は馬鹿なんだ」 というような話を延々と続ける人がいるのだという。心底そう思っていて、それを女性に語ることに対して何の抵抗もないのだそうだ。
取材をうけた仲介業者が「こういう人は何度参加しても絶対に相手が見つからないんです」 と妙な太鼓判を押していたのがおかしかった。
 
世の中にはいろいろな人がいるもんですね。
 
Dsc_0158
 


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