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2006/09/26

No. Ninjas.

丹波哲郎が亡くなった。

丹波先生の大芝居は数あれど、やはり印象的なのは『007は2度死ぬ』(1967) ではないだろうか。彼の演じる日本の諜報部員・タイガー田中は、極東の地で右往左往する007号より数段頼もしく、魅力的であった。
本日のタイトルは、劇中に出てくる丹波のセリフ。ブロフェルドの秘密基地を攻撃するにあたり、「私の部下をつれてゆこう」 と宣言するタイガー田中に対して、ジェイムズ・ボンドは「コマンド部隊でも持っているのか」 と訊ねる。タイガーはにやりと笑ってこのセリフを吐き、姫路城下で訓練する部下たちのもとにボンドを案内するのである。

この映画、妙ちくりんな日本描写を小馬鹿にするむきもあるけれど、私はけっこう好感をもっている。あの時代の東京や地方都市の風景を見られるだけでも楽しいのだ。とくにボンドがオートジャイロで離陸した直後に眼下にひろがる眺め、瓦屋根の連なる街並みは息を呑むほど美しい。
 
原作者のイアン・フレミングは本作の執筆にあたり、日本を取材旅行して長文のエッセイにまとめた(注)。講道館の柔道を見学したり、小田急電車に感嘆したりと、なかなか楽しい旅だったようだ。ちなみに、この映画の脚本はロアルト・ダール。「チャーリーとチョコレート工場」 の原作者である。


注…  エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジンの別冊に掲載された。非常に面白いのだが、これは単行本に収録されているのだろうか。

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