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2006/04/23

Scottyの死

1960年11月、米国の民間テストパイロットとして音速の3倍(マッハ3)を初めて記録し、 “世界最速の男”となったスコット・クロスフィールドさん(84)が、飛行機事故で死亡した。 ジョージア州の山岳地帯で、操縦していた小型機が墜落、20日に死亡が確認された。
AP通信などによると、クロスフィールドさんは、戦後、米航空宇宙局(NASA)の前身、 国家航空諮問委員会(NACA)で民間人としてテストパイロットを務めた。その後、55年に NACAを離れて民間の航空会社に移り、60年に最速記録を樹立した。 80歳を超えてもなお、市民パイロットとして定期的に飛行機を操縦していたという。
(4月21日 読売新聞)

 
スコット・クロスフィールドは1950年代から、チャック・イエガーとともに「大空に穴をあける」 ことを仕事としていたノースアメリカン社のテスト・パイロットである。X1で初めて音速を突破したイエガーの飛行は、映画『ライト・スタッフ』で一般にも広く知られるようになったが、彼と競うように記録を伸ばしていったクロスフィールドも飛行機ファンには忘れがたい存在だ。

ああ!―― 1940年代末から50年代初めにかけて、エドワーズ基地の一員であるということはなんと幸せなことだったろう! 地上にいて、砂漠の上空35000フィートの青空から聞えてくる信じ難いような爆発音を聞き、ははあ、「真の兄弟」 がロケットを噴射したのだなと分かるだけでも、何と心にときめくことであったか。機種はX1であったり、X1Aであったり、X2であったり、D558-1であったりする。あるいは物凄いXF92Aのやつだったり、姿の美しいD558-2であったり…。そして彼はまもなく、昼でも星や月の輝く空気の希薄な宇宙のきわに到達するのだ。
(トム・ウルフ『ライト・スタッフ』 中野圭二・加藤弘和訳)


NASAのホームページに追悼記事が掲載されていた。

http://www.nasa.gov/vision/earth/improvingflight/crossfield.html
 
 
しかし、これほど恵まれた人生があるだろうか。多くのパイロットたちが命を落としたロケット機の過酷なフライトを生き抜き、イエガーとともに生きた伝説となり、現役の飛行機乗りとして大空でその生涯を終えるとは。

 
 Sscotty
X15の前でたたずむ与圧服姿のクロスフィールド。

 

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