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2006/03/21

交通博物館がなくなる日 その1

神田須田町の交通博物館が5月で閉館する。


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この博物館をはじめて家族で訪れたのは小学校低学年のころだったか。帰り道、まだ戦前のビルだった肉の万世でハンバーグを食べて、秋葉原電気街で電子パーツやら、高嶺の花だったアマチュア無線機やらを親子でながめた記憶がある。その後も叔父に連れられて従兄たちと、クラスメートと子供だけで(ちょっとした冒険気分だった)、小学校の社会科見学でと、ずいぶん足を運んだものだ。

10月に鉄道博物館が埼玉県さいたま市にオープンし、鉄道車両や収蔵品の多くはそちらに移されるという。JRの広い敷地を活用して、立派な博物館がつくられるらしい。
 
http://www.railway-museum.jp/top.html


でもね、子供のころから交通博物館に親しんできた方にはお分かりいただけると思うが、この博物館は須田町にあるからよかったんだよね。

万世橋の欄干の飾りと、橋から見下ろすどぶのような川面、遠くに見える赤い丸の内線の電車、淡路亭のビリヤード場、古い看板建築の商店、緑色に塗られた松住町の大鉄橋、肉の万世の狭くすすけた階段(階段の踊り場にまでテーブルがあった)、夜店のごとく密集する電気街のパーツショップ、そして航空母艦の格納庫のような鉄骨組みの秋葉原駅と、日本一だった長い長いエスカレーター。
 
男の子は乗り物が好きだ。この博物館に飾られた機関車や飛行機は、戦前戦後を通して東京の少年たちのイコンとして存在し続けた。
しかし今思えば、博物館だけが楽しく思い出深いのではなく、周辺の風景も渾然一体となって子供のころの記憶をつくりあげていたのである。そして私のような東京都下に住む子供にとっては、仲間だけで交通博物館に来ることは、大人の街にはじめて踏み出す、一種の通過儀礼だったような気がするのだ。


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昨年末、久しぶりに行ってきました。


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