ジャッカルの日
実家にゆく。妻と母と三人で鍋をつつきながら日本酒を傾け、ゆうべ録画したフレッド・ジンネマンの『ジャッカルの日』(1973) を鑑賞。
ドゴール暗殺を狙う殺し屋と警察との駆け引きを描いた作品で、ドキュメンタリー風のストーリー進行と乾いた描写が緊張感を高めている。暗殺者を演じているエドワード・フォックスが実にいいのだが、近年の映画でみられる大袈裟なキャラクター描写に慣れきっている人には少々辛いかもしれない。かつてのフランス植民地統治と、軍事政権の暗部を垣間見ることのできる傑作である。
わが母、冒頭に出てくるシトロエンDSの行列に大喜び。
「乗っている人たちが一緒に車から降りると、一気に車高が上がるのね」 だと。

ブルース・ウィルス、リチャード・ギアの活劇、『ジャッカル』(1997) は、この映画と本質的に何の関係もないです。リメイクだと思うと、はてしなく幻滅するのでご注意。
注 ドゴール暗殺未遂… 1962年に起きた実話である。ドゴール大統領と夫人の乗ったシトロエンDSリムジンが、OASの狙撃者たちによる銃撃を受けた。10数発におよぶ弾丸で2つのタイヤがバーストしたが、ドライバーは車高を上げて猛スピードで現場を走り去ったという。
(この話は、もはやシトロエンの神話的エピソードになっている。ハイドロサスペンションのシトロエンには車高調節レバーが備わっていて、車高を最大に上げると、タイヤがひとつ外れても少々走行できるのです。一度ためしてみたいが、さすがに勇気がない)
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コメント
おおおおおー!(歓喜)
この作品のレビューは希少価値大であります。
シトロエンの話、全然知りませんでした。
いや~、儲け物儲け物。
フランスっぽいオシャレな車だなぁ、
くらいにしか感じてなかったので、
今度再観する時の楽しみが増えました♪
ありがとーございました。
私の記事、お返しトラバさせてくらさい。
投稿: カゴメ | 2005/11/13 09:41
カゴメ様、コメントありがとうございます。
以前にシトロエン乗りの集まりで、このエピソードが話題になったんです。この事件が載ったフランスの雑誌をもってきた方がおりまして。映画では、車が空港の滑走路に到着するシーンで後輪がパンクしているのが分かります。車高は上げていないようですが。
>フランスっぽいオシャレな車だなぁ、くらいにしか感じてなかったので、
実は当時としては超ハイテクの車だったんですね。これが現在でも一部のファンを魅了し、トラブルの際には苦悩させているのであります。
投稿: ユウユウ | 2005/11/14 11:22