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2005/11/21

『ALWAYS 三丁目の夕日』 観ました その2

笑いと泣かせが少々くどい部分もあったが、さまざまなエピソードをバランスよくつめこんだ佳作であった。
ただね、この映画をあんまり持ち上げすぎるのもどうかと。そこそこの出来だったけれど、決して大作や傑作とよばれるたぐいの作品ではないと思うのである。

この映画は何というか、往年の邦画2本立ての裏作品のような印象なんですね。プログラムピクチャーっぽいというか。たとえば松竹映画でいえば、その昔『男はつらいよ』 の併映作として製作されていた、人情系の諸作品のような匂いがするのだ。
 
実際にはプログラムピクチャーというものはこう定義されるらしいが、私は世代的にこのような邦画の全盛期は知らない。私のイメージとしては、職人監督が中堅の俳優を使って、与えられた尺と予算の中で製作する手堅い娯楽映画という感じかな。
これは決してそういう作品を馬鹿にしているわけではないのです。このあたりは、邦画の2本立て興行を知らない若い人には説明しづらいのだけれど、昔はお目当ての映画を観にいって、べつに期待もせずに併映作を観たら、これが意外と面白かったね、ということが結構あったのだ。
 
考えてみれば、今の日本映画ではこのようなポジションの作品は新鮮になってしまったんですね。こういう映画が多く公開されるようになれば邦画の裾野も広がって、と書きたいところだが、今の日本映画は何が裾野だか5合目だが頂上なんだかよく分からないよ。

さて、出演者では女優陣が頑張っていたと思います。薬師丸ひろ子は適役だったし、堀北真希も可愛かった(ふたりとも妙に痩せすぎていないのがいい)。もたいまさこは、あんなにチャカチャカさせなくてもおかしみのあるいい女優さんだと思うのだが。
そして、小雪が実によかった。この人は正統派の美人役より、こういう少々崩れた役のほうが似合っているのではないだろうか。ファンの方には申し訳ないのだが、この女優さんは印象的だけれど、別に美人とは思えないのだ。この人、宿場町の安宿でふてくされてお茶をひいている、妙に大柄な飯盛女みたいなのを演じさせたら存在感がありそうなんだよね。

男優陣はまあまあ。欲をいえば、年配の観客があっと思うような映画全盛期のスターがひとり、老人役で渋い演技を見せてくれたら、非常に締まった作品になったと思う。
 
 

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