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2005/10/13

橙色の中央線 その2

私がはじめて一人で中央線の電車に乗ったのは、小学1年の夏休みだった。最寄駅から一駅のところに叔父が住んでいたので、泊りがけで遊びに行ったのである。
母から貰う交通費は100円玉ひとつ。バス代が30円、電車は初乗りで10円だったから、往復で80円しかかからなかったのだ。もっとも、帰路はおこずかいを貰えるのでふところが暖かくなっていたのだが。

電車の切符を買い、駅の構内に入るのも最初は妙に緊張したものだ。あのころの券売機は大人用と子供用の押しボタンが分かれていて、子供用のボタンは蝶番のついたプラスティックの板で覆われていた。「こども」 と書かれたクリーム色の板を持ち上げてボタンを押すと、真ん中に赤インクで小の字が印刷された切符が出てくる。切符を握りしめて改札口に向かうと、たいてい帽子を斜めに被ったパンチパーマの若い駅員がいて、ふてくされたような表情で、ちゃんちゃんちゃんちゃんとハサミを鳴らすのだ。
 
昔の中央線の電車は、外側の橙色は今と変わらないのだけれど、車内の色が違っていた。壁もドアも緑色だったのだ。地方を旅行すると、ずいぶん昔の電車に遭遇することがあって、やはり車内が艶がかった緑に塗られていて懐かしさを感じることがある。東宝映画の社長シリーズや無責任男のシリーズで、森繁久弥や三木のり平が行くクラブや、植木等の勤めるオフィスの壁が同じ色で塗られているのを見ることができる。あのペイントは流行していたんですかね。
 
 
TKY200510050072

来年からこんな電車になるそうです。
今の橙色一色のほうがいいなあ。

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コメント

お邪魔致します!
なんだか小説の世界にいるような、優しい時の流れを感じます。

ユウユウさんの幼少期は、初乗りが10円だったのですね。
私とはそれほど年齢の差がないはずなのに、びっくりしました!
(10円というと、相当時代を遡るようなイメージでした。)
私の幼少期の一番古い記憶では、確か110円くらいです。

馴染み深い電車のルックスが変わるのは、どこか抵抗を覚えますよね。
来年からは、随分近代的なイメージになるのですね。

投稿: しづ | 2005/10/13 22:53

しづさんこんにちは!

ときおりぼんやりと昔の記憶を掘り起こしてみるんですが、旅行や乗り物の記憶が多いんですね。
もしよろしければ、3月19日の日記もごらん下さい。家族旅行の思い出をたどってみました。

投稿: ユウユウ | 2005/10/13 23:14

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