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2005/09/10

タッキーの義経

大河ドラマ『義経』の再放送、壇ノ浦の戦いの巻を見た。演出はいいとは思わないが、NHKらしく実に金がかかっていることに感心する。

船合戦のシーンではCGも多用していた。このCGってのは、本編にある程度金をかけていないとまるっきり逆効果なんですよね。ここだけ金をかけましたからよく見てくださいという、どうにも貧乏ったらしい映像になってしまうのだ。

以前、週刊文春で滝沢君の義経を批判していた。漢字が分からず、セリフが覚えられないというのである。松平健ら共演者に呆れられたとか、怒られたとか書かれていた。子供のころから忙しく仕事をしていて、学校なんか行くヒマがなかったろうから、漢字もあまり覚えられなかっただろう。何だか気の毒である。

脚本家も困って、どんどんセリフを減らしているらしい。見ていると確かにセリフが少ないし、どれもこれも短い。主役の登場シーンを大幅に減らすわけにもいかないから、

「満月を見上げる義経」
「横笛を吹く義経」
「視線を落とし、物思いにふける義経」
「マツケンらの力んだセリフを、目を閉じて聞く義経」

てなシーンが何度も繰り返され、義経のキャラクターが実に希薄になってしまっている。
タッキーの侍装束は魅力的だし、まわりの俳優たちが盛り上げれば何とかなると思っていたが、もうちょっとしっかりとしたお芝居を見せて欲しいなあ。
それにしても、何もわからない文字の羅列を機械的に覚えていくのは、英語を全然知らない人が、長文の横にカタカナで振り仮名をつけ暗記していくようなものだろう。これを1年続けるのは本当に苦痛に違いない。


昔、SPEEDが全盛だったころ、NHKで彼女たちのドキュメンタリー番組を放送したことがあった。忙しく各地を飛び回る様子を追っているのだが、その時にメンバーの一人(注) が楽屋で漢字の練習をしている姿が印象に残っている。インタビュアーに聞かれ、彼女は呟くようにこう答えたのである。

「漢字を読み書きできないと恥ずかしいし、大人になって困るから」 

しっかりした子なんだな、と感心した。メンバーが中2か中3の頃である。
 
 
s-DSC01996


注… SPEEDのメンバーの一人
そのとき他の子たちは遊んでいた。この子だけ大人びているというか、世の中が少し見えているような風情だった。のちにこのグループが解散したとき、この子の言動が原因という報道を見て、ありそうな話だと思ったものだ。

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