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2005/09/19

チャーリーとチョコレート工場

府中のTOHOシネマズで、『チャーリーとチョコレート工場』のレイトショーを観る。

この映画館は京王線・府中駅前の複合ビルに入っているシネコンである。夜なら自宅から車で15分程度なので、以前から行ってみたいと思っていた。立体駐車場に車が入れられず(車高が下がるので)、「今回だけですよ」 と念を押され、商品搬入口に車を停めさせてもらう。連休の中日なので混んでいるかと思ったが、意外にもガラガラであった。

いや、面白かったです。ジョニー・デップの怪演はあいかわらず好調で、デップの演技をマイケル・ジャクソンのパロディと勘ぐる向きもあるけれど、ストーリーとしては幻想文学の王道をゆく内容である。小学校の頃に江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』 を読んで以来、私はこういう妄想世界を覗き見るストーリーが大好きなので、最後まで楽しんで観ることができた。とってつけたような教訓譚も笑えるが、全然懲りているように思えない子供たちが実にいい。

ただ、ロアルト・ダールの原作が児童文学ということもあるが、C・J・フィニィの『ラーオ博士のサーカス』のような本格的な地獄巡りを期待すると少々肩透かしを食う。ティム・バートンいう人の作風は、ファニーではあるけれど毒や悪意はわりと希薄なんですよね。そこがいいともいえるし、少々物足りなさを感じるところでもある。
 
『シザーハンズ』でのヴィンセント・プライス同様、今回はクリストファー・リーが登場していて、この監督のゴシック・ホラーへの愛情が伝わってくる。あれ以上ウォンカと父親のエピソードを強調すると話が散漫になってしまうのだろうが、個人的にはもう少しリー御大の活躍が見たかった。

 
原作者ダールは『007は2度死ぬ』(1967)の脚本も手がけているんですね。ジェイムス・ボンドが日本で活躍する例の作品である。あの映画を見る限り、40年前の日本は欧米人にとってウォンカのチョコレート工場のようなものだったのだろう。

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» チョコレート工場をもっと見たかったな [万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記]
 先週「シンデレラマン」を観に行った際、シネコン「MOVIX京都」の窓口付近で係員が「『チャーリーとチョコレート工場』は後3つしか席が残っていませんよ」と大きな声を張り上げていた。その時点でまったく予備知識なし(情報収集意欲なし)。ただきっと、面白い映画....... [続きを読む]

受信: 2005/09/25 12:56

» チャーリーとチョコレート工場 [ルナのシネマ缶]
楽しみにしていた作品を 試写で一足早く観ることが できました!! 楽しかった!おもしろかったです!! 私は、ティム・バートンのファンですし、 ジョニー・デップが大好きなので、 今回は、あまあまです! その辺をご配慮ください。 のっけから、美しい映像で、ティム・バートンの世界へ 誘いだしてくれます。 そして、カラフルでファンタジックな不思議な世界へと どっぷり楽しめます。 ジョニー・デップのウィリー・ウォンカは、まさしくはまり役で 怪人ぶりが堪能できますよ〜。 そして、... [続きを読む]

受信: 2005/09/25 23:14

» チャーリーとチョコレート工場 [日々徒然ゆ〜だけ]
 エキセントリック系をやるとそれはもぉ喜々としたオーラを放つデップと,グロと稚気をまぜこぜにした遊び心ならお任せのティム・バートンの正に得意分野であるが,非常にカリカチュアライズ(戯画化)された判り易さ満点のいけ好かないガキ共は,子供の夢が具現化した工場... [続きを読む]

受信: 2005/09/26 00:24

» チャーリーとチョコレート工場 [arudenteな米]
毒と幸のバランス チャーリーとチョコレート工場(CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY) http://charlie-chocolate.warnerbros.jp/ ロアルド・ダールの児童小説「チョコレート工場の秘密」の映画化 「おばけ桃の冒険」(映画ジャイアントピーチの原作)や「OO7は二度死ぬ」の脚本、飛行妖怪グレムリン(映画「グレムリン」とは別)の産みの親のロアルド・ダールのシニカルな感覚は自分も「おばけ桃」を小学生時代に読... [続きを読む]

受信: 2005/09/26 03:23

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