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2005/08/05

高野連ってのは

明徳義塾、甲子園出場辞退。下級生への暴力事件と部員の喫煙問題だという。この事件、例によって高野連への密告で発覚したんですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050804-00000023-san-soci
 
脇村春夫・日本高野連会長の話。
 「注目されている高校だけに、たいへん残念な思い。こういう事態で出られなくなった選手は気の毒だ。ただ、学校側として辞退は当然ではないか」(以下略)
 田名部和裕・日本高野連参事の話。
 「地方大会前に問題をきちんと報告していれば、当該選手を除いて大会出場も可能だった。しかし、こういうことになった以上、今回の措置は仕方ない。非常に残念なことだ」

 

何を言っているんだろうかと思う。

この会長、さらに「今回の事件が他の参加校に与える影響を憂慮する」 なんてことを言っている。たしかに暴力行為は許しがたいし、喫煙もまあ良くはないだろう。しかし、この手の問題はさほど珍しいことではない。不祥事発覚・即出場辞退という今回の出来事から各校が学んだことは、「うちの学校で事件が起きたらどうやって密告を阻止するか」 ということだけだろう。生徒だって、「いかにバレないようにするか」 ということを今まで以上に考えるだけだろうよ。それが教育上よろしいとはとても思えない。


われらの野球は日本の学生野球として学生たることの自覚を基礎とし、学生たることを忘れてはわれらの野球は成り立ち得ない。勤勉と規律とはつねにわれらと共にあり、怠惰と放縦とに対しては不断に警戒されなければならない。元来野球はスポーツとしてそれ自身意昧と価値とを持つであろう。しかし学生野球としてはそれに止まらず試合を通じてフェアの精神を体得する事、幸運にも驕らず非運にも屈せぬ明朗強靭な情意を涵養する事、いかなる艱難をも凌ぎうる強健な身体を鍛練する事、これこそ実にわれらの野球を導く理念でなければならない。(日本学生野球憲章より)


この憲章はたしか昭和20年代の後半に制定されたものである。必ずしも古いことが悪いわけではないが、この理念だけで高校生の行動を断罪できる人たちが信じられない。そもそもこの文章には子供たちへの愛情がかけらも感じられないのだ。

不祥事を起こした上で事態を隠蔽し、発覚とともにすぐに代表を「辞退」 するというパターンを断ち切ってくれる高校はないんですかね。出場できなくなるということで学校側が泡を食って、生徒にしっかりとした指導を怠るというのがいちばん問題なのだ。
高野連のいう「学生であることを忘れた」(何様の言いぐさだろう、まったく)生徒に対して学校側がルールに沿ったペナルティをあたえ、その経過を逐一報告して、

「教育者としてこのように問題を収拾しましたので、部員一同充分反省した上で、わが校は大会に参加します」

といってくれれば小気味いいし、高野連の対応も楽しみなのだが。

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コメント

私は、なぜ、野球部全部が、出場辞退になるのか、
不思議です。その生徒のみでは、ダメなのでしょうか?
変に連帯感を上のほうが持っているのでないでしょうか?
他のまじめな野球部員が、かわいそうです。

投稿: poko_hide | 2005/08/05 14:32

poko_hide さんはじめまして。

変な話ですよね。
真面目な野球部員がかわいそうだというのもありますが、連帯責任で出場辞退して、その後に生まれるであろう仲間同士の亀裂や反目が、教育上いい結果をもたらすとはとても思えないんです。高野連という組織は単に権威主義なだけで、そのへんはどうでもいいみたいですね。

投稿: ユウユウ | 2005/08/06 00:47

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