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2005/04/13

情報統制が可能だった時代 その2

社会主義諸国の放送で最も記憶に残っているのが、北京放送と北朝鮮の朝鮮中央放送である。両局ともニュースのあとに政治解説の番組があって、毎回変わらぬトーンで社会主義の優位性を説いていた。

中国は当時文化大革命の末期であり、北京放送のアナウンサーの話には毛主席の賛美とともに、「プロレタリア文化大革命」 という言葉が頻出していた。政治理論は正直いって小学生には判りかね、しかたがないので、この言葉が何回出てくるか数えていた。5分ほどの番組で20回近く繰り返されたのを今でも覚えている。紹介される国内のトピックも、「革命的精神で生産量を5倍に増やした労働英雄」 などといった話が中心であった。毛沢東の「工業は大慶に学べ」 といった有名なスローガンが、まだ日本の教科書にも載っていた頃の話だ。

北朝鮮のメディアについては、近年取り上げられることが多いので、多くの方がご存知だと思う。ただ当時の日本語放送のアナウンサーは、TVで紹介されているような激越な調子ではなかった。何というか、もうひたすら陰々滅々としているのである。実にねっとりとした声で、日々日帝と韓国軍事政権の打倒を繰り返していた。
ちなみに当時の北朝鮮と韓国は、放送中に相手の国名を決して使うことはなかった。おたがい自国が正当であるという建前だったから、北朝鮮側は韓国を「朴正煕軍事傀儡一味」 (一味ですよ、一味)などと呼び、韓国は韓国で、北朝鮮を「北韓共産集団」 というふうに表現していた。
北朝鮮側が、相手の発言を引用するとき、「○○は×××とほざき」 などと平気で言っていたのが忘れられない。アナウンサーの日本語が上手いだけに、言葉が実にきつく響くのだ。このへんは韓国のほうがかなり上品ではあった。 

全然情報統制の話に入りません。もうすこし続きます。

lanp

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朴正煕朴 正煕(パク・チョンヒ、1917年9月30日 - 1979年10月26日)は、大韓民国の軍人、政治家。第5〜9代韓国の大統領|大統領(在任:1963年 - 1979年)。独裁者の1人とされる。朴槿恵は娘。日本名は高木正雄(木村正雄説もあり)、のち改名して岡本実。 日本語読みは「... [続きを読む]

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