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2005/03/16

踏切事故

よく利用するJR中央線の駅のすぐ脇に、非常に交通量の多い踏切がある。昨年、線路の工事で大渋滞を繰り返し、ニュースでもよく取り上げられていた場所だ。

私が小学生の頃まで、この踏切には警手がいた。今回事故が起きた東武線の踏切と同じく、横に小さな詰所があって、ブザーが鳴ると中にいる警手がぐるぐるとハンドルを回して遮断機を下ろすのである。
この種の踏切の遮断機はバーではなく、黄色と黒の板をくくりつけたワイヤーを横に張ったものだ。警手は歩行者の頭ぐらいの高さで遮断機を一回止め、歩行者の様子をみる。急ぎの人はそれをくぐってしまうので、さらに胸のあたりまで下げて、早く渡れと警告する。歩行者が指示に従わない時は、小屋から顔を出してホイッスルを吹く。声を荒げて怒鳴っていることもあった。
そのあいだも列車は刻々と近づいている。本当に、列車がすぐ近くに見えるのだ。遮断機が完全に下がり切った十数秒後には、特急列車やら貨物列車やらが轟音をたてて通過するのである。
ときどき横で眺めていたが、いつ見ても本当にヒヤヒヤした。こんな仕事を無表情でこなす大人は凄いと思った。

今回の事故の現場は列車の本数が多い、いわゆる「開かずの踏切」 だったようだ。夕方のニュースを見ていたら、警手が逮捕されたことが報じられていた。報道を見る限り、彼の錯誤が直接の原因のようである。亡くなった人たちはもちろん気の毒なのだが、ここで働く係員が、自動踏切では対処できない、きわめてファジーかつ危険な作業を日々強いられていたことは間違いなかろう。

なんだか昭和30年代の事件のようだ。とても21世紀の出来事とは思えない。


Dsc02572
山形県某所。
田舎の小さな踏切ですが、ここは新幹線が走っています。実際にみるとかなり驚く。

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事故から数日たって、報道は案の定下火となっています。しかし、いただいたコメントや他のブログを眺めながら、どうしてもまだ触れておきたい点があります。それは事故の... [続きを読む]

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