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2005/03/27

伊401発見 その2

DSC0427320世紀フォックスのDVDが999円で大安売りしていたので、『X-メン』 を購入して再見する。馬鹿馬鹿しいけれど好きな映画なのだ。何といってもオープニングがすばらしい。前にも書いたが、ああいう設定をこの手の娯楽映画に抵抗なく取り入れるのがハリウッド映画の凄みである。
しかしマグニートという人、野望が大きいわりには手下に恵まれませんな。変身ミュータントの青子さんの他は、タイムボカンの子分みたいだ。
 

前回に続き、潜水艦の話をあれこれ。

戦争映画には、よくドイツ軍のUボートという潜水艦が出てきますね。ご覧になったことのある人も多いと思うので、頭の中でイメージしてみて下さい。映画で登場するのはたいてい大型のタイプで、全長70メートル前後ある。今回発見された伊401の全長は、さらに50メートルほど大きいのだ。
ちなみに、安全に潜れる深さが100メートル程度。よく考えると自分の全長ほどしか潜れないわけで、なんだか妙な感じである。もっとも当時はどこの国も潜水艦もそんなものだったらしい。飛躍的に性能が上がるのは第2次大戦以降なのだそうだ。
『レイダース 失われたアーク(聖櫃)』 で、主人公がUボートの外側につかまって敵の秘密基地に向かうシーンがあって、公開当時にある映画評論家が厳しく批判していた。私は何も考えずゲラゲラ笑って観ていたが、同じ疑問を感じた観客は多かったようだ。潜ったら助からないじゃん、と。
大戦中の潜水艦は「可潜艦」 とよばれる。現在の進歩したメカニズムをもつものと異なり、緊急時に潜ることもできる船、という程度の性能で、長く潜水していることはできないのである。というより、敵がいなければ基本的にいつも浮上しているんですね。敵の船を沈めるための魚雷という武器も、当時は現在のミサイル並みに高価だったらしく、反撃が予想されなければ浮上したまま大砲で沈めるのがセオリーだったという。
『レイダース』のUボートは、ジョーンズ博士がしがみついている間に敵と接触しなかったわけです。もっとも、誰だって潜水艦といえばすぐ水に潜るというイメージがあるわけで、映画としてはやはり説明不足の感は否めませんね。

 中学生の頃に家族で熱海にいったら、どういうわけかアメリカ海軍の潜水艦が沖合いに停泊していて、艦内を見学させてもらうことができた。『BARBEL』 という名前で、貰ったガイドブックの表紙には、顔のついたマッチョな潜水艦が口でバーベルをくわえているという、なんとも無理のあるイラストが描いてあった。全長はやはり70メートルほどで、当時でもかなりロートルだったようだ。
伝馬船のような船で潜水艦に横付けしたのだが、乗り移るときの恐さと (船体が湾曲している上に、手すりがほとんどない) 艦内の狭さが印象に残っている。テーブルでジャガイモの皮をむいていた水兵が実に不器用で、一緒に見学したおばさんたちがあまりの下手さに呆れて、「ちょっとあんた、包丁持ってきなさい!」 と士官に命令し、みんなで手伝っていた。なかなかシュールな光景であった。
『ローレライ』 を見た方、役所広司がかっこよく命令を出すあの指令室の小さいテーブルで、おばちゃんが3人、水兵と雑談しながらジャガイモをむいているところを想像してみてください。

あの潜水艦ももうスクラップになっているんだろうな。

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