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2004/10/03

旧南洋領の老人たち

『世界ウルルン滞在記』のスペシャル版を見た。太平洋戦争中、日本に統治されていたラバウルの学校で、日本語教育をうけたトライ族の老人の話。75才になった今でも片言の日本語を話し、さまざまな唱歌を記憶している。
以前放送された、若手俳優がこのじいさんを訪ねた一編はかなりの反響があったらしい。ネットを検索しても、「日本は良いこともやった」「良い日本兵も多かった」という論調の感想が多く目についた。まあ今日的ではある。
真面目に論評しても仕方がないが、あの戦争における「八紘一宇」のドグマを冷静にふり返ることをしない若い人が増えていることに対して、困惑せざるを得ない。そりゃアジア解放という側面だけみれば実に痛快であるし、日本人として気持ちはよいけれどね。

日本に帰る俳優を、じいさんは「海ゆかば」で送る。哀しくも美しい曲だが、「私は天皇のために死ぬだろう。決して後悔しないだろう」 とうたう外国の老人に、何の違和感を感じないのだろうか。
空前絶後のアニメーション『桃太郎 海の神兵』(松竹・1945)を、感動と冷や汗をもって鑑賞した私には、じいさんのうたう日本の歌を微笑ましくは聞けなかった。

タイの少数民族の村を再訪した小池栄子が実にいい。住民と自然に接し、ヘビや蛙の料理にも騒がず(そういうのはもう飽きた)、泰然としている。
彼女が前回持参した自分のピンナップを、村人は「仏様に見える」と拝んでいるそうな。以前からどうも気になっていたのだが、そうか、この人の目元口元は仏像の顔なんだ。
(涼しげな目はヒンドゥーの彫像っぽくもあるが)

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